愛の表現者

f:id:tentoumushi333:20220313120824j:plain 旦那さんという人について 

一言で 表すとしたら 

『 愛のひと 』 そして 『 愛の表現者 』

だったと 思います。

 

日本人としては、そして、その年齢にしては、とても 

稀少な存在だったのでは ないかと思います。

 

 

結婚して38年間 ずっと 『ありがとう』 

『愛してる』『大好き』『可愛いね』 

この 4つの言葉を 朝から晩まで シャワーのように浴び続けて 暮らすことができました。

「 ○○さん・・・ 僕、朝から 何回 ありがとうって言ったと思う?・・」 

互いに なにをしても ささいなことにも 呼吸をするように 「ありがとう」を 言っていた日々でした。

 

10歳年上な分、私には 絶大なる包容力を発揮してくれていたと思います。

38年間、一度も喧嘩をしたことも、不機嫌になられたこともない 幸せ者でした。

私の方が 照れ屋で 日本男子的で 返すことが 苦手で いまでも ずっと後悔の種です。

子どもがいない分、また、自営業でしたから、支え合い 、ほんとうに お互いを大切にし合いました。

自分のことよりも だいじに だいじにしたのに、、、

 

どんなに愛してくれていても、逝く時は 逝ってしまうんだ、、、  

なんの予告もなく、私を 突然 置いて行ってしまうんだ、、、、  

あなたがいなければ 生きていけない・・・そんな私を放り出して、、、、

人は、独りで逝ってしまうもの なんだ、、、

と 半年たった今でも 信じられない自分が居ます。

 

 【 耳は最期まで聴こえている 】

学校では教わらかった このことを 後天的に 知っていたから・・・

 

「 いっぱい、いっぱい 『愛してる』って 言ってくれたのに、恥ずかしくて、あんまり返せなくて、ごめんね・・・

でも、まだ、逝かないで! お願い! 待っててよ! 

これから、たくさん たくさん 言うから聞いてね! 」

 

私への最後の愛で あなたは、一生懸命 生きてくれました。

お別れの時間を たくさんの『愛してる!』で 埋め尽くすことができました。  

あなたのおかげで 『最高のお看取り』が出来たことは、独り生きていく 私の心の支え になっています。

ありがとうね・・・ 

 

そして、あなたのように 

『愛』を 惜しまずに表現する生きかた

 を 重ねて生きていきたいと想います。

 

 

 

 PS.コロナ禍 なかなか理想のお看取りができないことを想うと とても 胸が痛みます。

幸い 旦那さんは、救命ベッドの上で逝くことを選んでくれたので、私と心友に囲まれ ほんとうに

『幸せなお看取りとお別れ』ができました、感謝です。

 

【耳は最期まで聴こえています】

コロナ禍で、家族も 医療従事者の方々も

大変だと思います。 

それでも、その後 長い時間を家族は 生きていかなければなりません。  

大切な人を失った喪失感を埋めるのは 『看取りの時間』だと 痛切に 感じています。

どうか、最大限のお看取りの時間が 持てますように

と願います。

 双方 どちらも、諦めないで ・・・

慈愛と勇気をもって・・・ と お伝えさせていただきます。