風と帰ろう

午後から雨が降って来た

新しい曲に浸って 日が暮れるという贅沢

 

―――帰ろう―― 詞、曲 藤井風

あなたは夕日に溶けて 

わたしは夜明けに消えて

もう二度と交わらないのなら

それが運命だね

 

あなたは灯をともして

わたしは光もとめて

怖くはない 失うものなどない

最初から何も持ってない

 

それじゃ それじゃ またね

少年の瞳は汚れ

5時の鐘は鳴り響けど もう聞こえない

それじゃ それじゃ まるで

全部終わってみたいだね

大間違い 先は長い 忘れないから

 

ああ すべて忘れて帰ろう

ああ   すべて流して帰ろう

あの傷は疼けど この渇き癒えねど

もうどうでもいいの 吹き飛ばそう

さわやかな風と帰ろう

やさしく降る雨と帰ろう

憎み合いの果てに何が生まれるの

わたし わたしが先に忘れよう

 

あなたは弱音を吐いて

わたしは未練こぼして

最後くらい神様でいさせて

だってこれじゃ人間だ

わたしのいない世界を上から眺めていても

何一つ変わらず回るから

少し背中が軽くなった

・・・・・・

ああ  全て与えて帰ろう

ああ 何も持たず帰ろう

与えられるものこそ 与えられたもの

ありがとう、って胸を張ろう

待ってるからさ もう帰ろう

幸せ絶えぬ場所 帰ろう

去り際の時に 何が持っていけるの

一つ一つ荷物 手放そう

憎しみ合いの果てに何が生まれるの

わたし わたしが先に忘れよう

 

ああ 今日からどう生きてこう