フキノトウの想い出

 

一気に 4月の気温が

続いて   

 

ツクシ にょきにょき

フキノトウ

 一斉に 目覚めた

 

 

ウグイス カエルの声

… 響く 里山の春の音

 色づく風景…

 

あまりにも

速すぎる季節の

移ろいに

心とからだのリズムが

なんだか 

ついていけてない

 

この気だるさ…

春愁って いうのかな

 

 

故郷に帰省した時 

80歳半ば過ぎの父さんを連れて 

フキノトウ

摘みに行ったね

 

かつて父さんが勤め

愛した山の小学校の

側だった …

 

山菜採りが趣味で、

大好きな場所だったから  最後に

連れて行ってあげられて

良かったね… 

 

今となっては

切なく懐かしい 

私だけの

貴重な想い出に

なっちゃた… 

 

君には たくさん

たくさん たくさん

親孝行をしていただきました

 

ありがとうね…

ほんとうに ありがとう

 

今夜は そんな想い出といっしょに

1人分の フキノトウ

天婦羅を揚げて

いただきました 

 

君との 突然で

永遠の別れから

1年半という

時が過ぎてゆく