黄昏症候群

 

ブルーベリーの剪定を

していたら 小雨が降りだした

午後は ことのは時間に

 

 

🍂落ち葉を踏む足音の

ことのは は見当たらなかった

 

見つかったのは 

母の心情とぴたり

重なる ことのは

だった

 

 

母曰く

夕方になると いつも

「帰らなきゃ…」

という気持ちになる… 

 

ここがわが家ではない 

ようで…

落ち着かないのだと

いう 

 

 

 

『夕しじま』

立ちこめていた黄昏(たそがれ)色が沈んでいく。

押しよせてくる

夕しじま。

ふっと 遠い記憶。

どこかにもうひとつ、

帰るべき家があるような。

郷愁と追憶。

夕しじまが 心の浪に

耳澄ます。

  (音のことのはより)

 

 

 

『夕眺め』

黄昏時は、胸の奥にしまっておいたはずの感情が、そっと顔を出す

時間。

夕暮れの景色を眺め、

もの思いにふけることを

『夕眺め』という。

 

 

前の帰省で よく生家と

混同していた母でしたが

歳をとると そういう

傾向になるらしい 

 

 

遠い記憶

郷愁と追憶 

 

嫁いで来た時は 

母の母親は亡く 

独り 初めての土地で

どんなに心細かった

ことでしょう… 

 

帰りたい… 

家族に会いたい…

そんな気持ち

だったのかな…

 

胸にしまっておいた感情が 顔を出す

 

 自然なこと

なのかも知れない

 

黄昏症候群…