タラップを降りて

 完走し、車から降りて
  
 「 やったー! 」
 
 空に向かって両手を広げた


「これで、1人で生きていく 
  自信がついたなぁ… 」
 
 
 振り返り、家を見た瞬間…  

 
 未だ見たことのない程に
 ジャングル化した藪が
 家を覆っていた…
 

「えーー!!
 私… 1人でここで生きていけるのーーー?!!😱」

 
 ガラガラと音がした 

 
 築けたはずの自信は、
 見事  
 6秒で崩れ去った…

 

がっくり肩を落とすも、
気を取り直し 鳥かごと荷物を 淡々と 家に運んだ 



終えたとたんに 降りだす雨
「 守られてたんだな… 」
と思う


42日ぶりに入る我が家は、
なにか、自分の家ではないような 不思議な感覚がした
  
 
記憶というものは
案外 曖昧で 
頼りないもの なのかも
しれない


母は、こんな感じだったの
かな…  

  
  心境が重なった