袖すり合うも

写経に一緒に行ったIさんと お話しをしていたら

『袖すり合うも たしょうの縁』の話題になりました。

 

昔、がんの知人の相談にのっていたときに ある忘れられないお坊さんに

お会いする機会を頂きました。

飛騨高山の千光寺 大下大圓さん という『傾聴』のお坊さんでした。

 病院の患者さんのベッドサイドに行くお坊さんで

『宿坊の旅』という番組で紹介されていました。

その頃、自分も生きずらさを感じていて、「どうしても 会いたい」衝動に駆られ 検索したら、なんと、ちょうど3日後に 新宿で講演会があるという好機でした。

折しも 知人も、近くに入院中だったので 声をかけました。

講演は、まさに知人のためという内容『死生について』で、知人は涙を流しながら聴き入っていました。

 

講演後に 大下大圓さんは 知人のためだけに 特別に 貴重な時間を

とってくださいました。

控室に入ってきたそのお坊さまは、まばゆい金色に輝いて見えました。

 

そこでの、記憶に深い質問は 「代替療法って 知っていますか?」

と「袖すり合うも たしょうの縁 は、どう書くかわかりますか?」

でした。

 前者が、私が『がんの代替療法』を 初めて知った きっかけとなり、

 後者は、正確な理解ができた きっかけとなりました。

  ( 私は、お恥ずかしいことに 漢字は、間違って覚えていたのです、、、、)

 

「『袖すり合うも多生の縁』 他生 とも使います。

私とあなたも こうしてお会いしましたのも そうした ご縁でございます。

一生のうち 出逢う人の数は じつは そう多くありませんね・・・

ご縁は 多生からのもので とても大切なものです。」

と 温顔でお話しされました。 

 

 大下さんは、ご多忙の中、最大限の情報をサポートを知人に提供してくださいました。

 

 『袖すり合うも多生の縁』

ー道で人と袖を触れ合うような ちょっとしたことでも、前世からの因縁によるものです。多生は、仏教では 何度も生まれ変わること。ー

 

世界の人口は 61億3千万人・・・ その中で、今 会っている人は

確かに、本当に僅かで 限られている・・・

あらためて、出逢いをいただいている方々は、すごい縁なのか・・・ と 想うと 自分の遥か過去のドラマに興味が湧いてくるし、相手にも愛着感が湧いてくるから不思議です。

笑いどころや、波長の合うIさんと 「案外、多生の縁だったりしてね・・・」と言って 「じゃあまたね」 をした午後でした。

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袖すり合うも