命日近づく

  
 
 去年の今頃 何をしてたん

 だろう…  

  
 
 自分が終わるとも知らず

 
 その カウントダウンの

 
 日々を…

 

 
 
今朝 君の携帯電話にある

 
 カレンダーメモを 

 
 見ていたら 



 涙で文字が



 見えなくなった





 
 
 君は 畑で転んで 

 
 膝を痛めて 松葉杖で 

 
 
 私は、治療に 毎日 

 
 送り迎えしていた。


 
 
 いつも、一緒だったから

 
ほぼ初めて 自分の運転で

 
1人で町中を走り周った


と言っていいぐらいだった。
 
 


隣に乗っていると 無責任な


もので 道を覚えていない。




この時 初めて 点が線に

 
頭の中の地図が 


移住12年目にして


繋がったのでした。




 
普段は君任せのハウスや


果樹、農園 


の水やりや手入れ…

 
猛暑の中 代わりに1人で 

 
こなす 毎日だったけど、

 
出来てることで、


それは、


それで とても

 
充実していたし  



だんだん 植物たちが 



可愛くなっていった 





君を心から 大切にして



労って 慈しんで



その満たされた気持ちに



疲れなんか 微塵もなくて



真夏の太陽を浴び



私の瞳は キラキラと



キラキラと   



向日葵のような笑顔と



喜びに満ちていたのでした。



 
そんな私を心配して



君は 居間の窓に立ち

 

ずっと見守って

 

くれていたね… 






 
 
 
 思えば 

 
 すべて 

 
 準備だった

 
 
 のかも 


 しれない



 
 
 私の自立への 準備


 というか  


 
 
 魂の成長 


 というのか 


 
 
 うまく言葉に

 
 できないけど
 
 
 
 

 あがないようもない

 
 
 運命の流れ


 

 
 宇宙の果てからみたら
 


 
 君から 私への


 
 それは  

 
 
 たぶん  


 
 
 哀しすぎるほど


 
 切なく 美しい



 大いなるギフト


 
 と 



 いうもの 


 なのでしょう